ジャガーとBMWの正面衝突事故。相手に恵まれたレアケース

ジャガーのフロントがぺちゃんになる衝撃！車の前方にタイヤ痕。

2年ほど前のことです。 その日は私が1年半の育児休業が明けた日の2日目で、まだ余裕がなかったので保育園には主人が子供を送ってくれました。 主人と私は同じ会社に勤務していて、通勤経路も一緒の車通勤でした。会社に向かっている途中でパトカーと一緒になりました。 そしてだんだんと遠くに事故の風景が見えてきたのです。 当時主人はジャガーに乗っていて、遠目からもとても似ている車が事故に遭っているのがわかりました。 現場につくと、すでに警察、救急車が停まっていて、私もすぐ近くに車を停めて現場に行きました。 加害者の方は私が妻だと名乗ると、深々と頭を下げて、「自分が１００％悪いのです、申し訳ありません」と言いました。 話を聞く前に救急隊員に促されて救急車に入ると、ベットにあおむけに寝た主人がいました。意識はありましたが、胸が痛いと訴えていました。 救急隊員の方が、「肋骨が折れているかもしれないけれど、頭はしっかりしているので、奥さんもしっかりしてください。 多分重症な事にはならないと思う」と慰められました。 現場は田んぼに囲まれた田舎の一本道のカーブでした。 主人の車はフロントがペちゃんこに潰れて、エアバックが出てフロントガラスは割れていました。 車の前にはタイヤ痕が付いていて、後から主人に聞くと相手がわき見運転をしているのが分かったので、ブレーキを踏んで停まったそうです。 そこに携帯を掛けてわき見運転をした4WDの減速しない車がつっこみ、後ろにはじかれた時のタイヤ痕だったようです。 主人の車はセダンでしたが、これが軽自動車だったらおそらく命はなかったと恐ろしい思いがしました。

示談交渉に数カ月はかかりましたが、結果は希望通りに！

まず加害者の方が現金5万円を持参して自宅に謝りに見えました。 まだ保険会社とも話が進んでなかったので、何も受取りませんでした。 車は廃車だったので、ご自身でジャガーを買って返してくれると言いました。 加害者の方はとある企業の重役クラスの方でした。 ジャガーは主人が気に入って乗っていましたが、私は国産車がよかったのでジャガーを買ってもらっても困ると言いました。 そして保険会社との交渉になりました。 はじめは100万円の補償だと言われました。 こういう事故で弁護士に依頼する事など知らなくて、また相手の方の誠意も見えていましたので事を荒立てる事なく話は進みました。 しかし、100万ではジャガークラスの車は買えないですし、こちらは停まっていたので１００％非がないにもかかわらず、新しい車を購入する費用を負担するのが納得いかなかったので、渋っていたところ金額は200万になりました。 しかし、それでも納得できなかった時に、加害者の方から連絡があり、こちらの言い値で払うと保険会社が言うまで示談に応じてはいけないと言ってきました。 そして保険会社は会社の保険も担当してもらっている会社なので、言い値で払わないなら会社の契約をやめると言うと言ってくれました。 最後には金額が300万になりましたので、それで納得してこちらも交渉は終わりにしました。 主人の怪我はシートベルトによる打撲でした。 強い力で締められたからだそうです。 中にはそれで肋骨が折れる場合もあるようです。 幸い主人の怪我も数日でよくなり、車は多少の費用負担はありましたが私の希望の国産ワンボックスカーになりました。 うちのようなケースは稀なケースであると思います。 加害者の方もきちんとされた方だったのが良かったのでしょう。